日本人は保険に入りすぎている?
日本の生命保険加入率は約9割と世界トップクラス。一方で「どんな保険に入っているか把握していない」という方が非常に多いのも事実です。FP相談で家計を拝見すると、必要以上の保険料を払っているケースが多く見られます。
✦ DATA
日本人の生命保険料の平均は年間約37万円(生命保険文化センター調べ)。月に換算すると約3万円以上を保険料に使っている計算になります。
保険を見直す前に知っておきたいこと|公的保障を確認する
会社員が受け取れる公的保障
健康保険・厚生年金・雇用保険などの公的保障は、民間保険よりもずっと手厚いことをご存じですか?例えば…
- 病気・ケガで働けなくなったとき → 傷病手当金(最大18ヶ月、給与の2/3相当)
- 亡くなったとき → 遺族厚生年金(配偶者・子どもへ)
- 障害が残ったとき → 障害厚生年金
高額療養費制度で医療費の自己負担に上限がある
月の医療費が一定額を超えると払い戻される「高額療養費制度」があります。例えば年収500万円の方なら、月の自己負担上限は約9万円(制度による)。高額な医療保険は不要な場合も多いです。
見直しポイント3選
✦ POINT 1
死亡保険は「必要保障額」を計算してから加入する。必要保障額=遺された家族の生活費-公的年金・貯蓄。子どもが独立したら大幅に減らせる場合が多い。
✦ POINT 2
貯蓄型保険より掛け捨て保険+NISAが有利なことが多い。保険の目的は「保障」。資産形成はNISAやiDeCoで行う方が効率的です。
✦ POINT 3
医療保険・がん保険は「不足分だけ」で十分。高額療養費制度があるため、入院1日あたり5,000〜10,000円の医療保険で十分なことが多い。
保険見直しの手順
- 現在加入中の保険証券を全て集める
- 各保険の「保障内容・保険料・解約返戻金」を確認する
- 公的保障でカバーできる範囲を確認する
- 不足している保障だけを民間保険で補う
✦ NOTE
保険の解約は慎重に。特に貯蓄型保険は解約するタイミングで損をする場合があります。FPに相談してから判断することをおすすめします。
この記事のまとめ
- 公的保障(傷病手当金・高額療養費・遺族年金)を先に把握する
- 死亡保険は「必要保障額」を計算してから見直す
- 貯蓄型保険より「掛け捨て保険+NISA」が有利な場合が多い
- 医療保険は高額療養費制度の上限額をもとに考える
- 保険の解約前はFPに相談を